ハトのほるっふぉ~









無職の僕には友達がいません。



でも、一人が好きなわけではありません。









ひきこもっていると落ち込むので


公園でコンビニ弁当を食べることもあります。





結局一人ですけどとても気持ちがいいのです。






ベンチでパクついていたら



一羽のスズメがよってきました。






スズメは




ピョンピョンと僕の周りをまわっています。










僕にもかわいい友達ができたと思いました。




お弁当を少しだけ分けてあげました。











次にはハトがやってきました。



首をクイクイと僕の周りをまわっています。











もう一人友達ができた



と喜んで、お弁当を少し分けてあげました。










ハトさんとスズメさんと僕。



友達が二人もできてうれしいです。










お弁当を地面にまいてやると



鳥が一羽一羽と集まってきます。



友達はどんどん増えていきます。










いつの間にか僕は



ハトまみれになっていました。







スズメたちはどこかに飛んで行ってしまいました。


ハトは体が大きいので怖かったのでしょう。









お弁当を地面にまいてやると





ハト達は僕の周りでバッサバサやりながら









米じゃ、米じゃ








と走り寄ります。







ありがてえっ ありがてえっ


神の恵みじゃ 豊作じゃあ







さすが平和の象徴。





折れんばかりの首の速度です










そのうち、一匹のハトが



ほるろっふぉ〜と鳴き始めました。




米に群がる鳩の中で1番大きなハトでした。









なんだろうと思っていると、




ほるろっふぉ〜と鳴くハトはヘビー級な体を活かして



他のハトに体当たりをしはじめました。








ほるろっふぉ〜<鳩「やめてっ











鳩「いたいよっ>ほるろっふぉ〜











勝ち誇るほるろっふぉ〜。



僕の前に縄張りを作ってしまいました。








見つめ合う僕とほるろっふぉ〜。




さすが平和の象徴です。



これで米の買い占めができるというわけです。
















でも、僕は友達がいっぱい欲しい。



ほるろっふぉ〜の頭を飛び越えるように米をまきました。











ほーれ





ほるろっ!?





そーら





ほっ!?





たくさんくえよー






ほろろろ!!





せっかく縄張りを作ったのが台無しです。














それでもほるろっふぉ〜 は縄張りを捨てませんでした。




相当に体力を使うというゾーンティフェンスキープします。





僕の前に陣取るほるろっふぉ〜





もしかしたら、湘北のエースかもしれません。









僕はその姿に心を打たれて




ほるろっふぉ〜の手前に米をまいてやりました。




歩み寄るほるろっふぉ〜




クビの速度も三倊速。











ほるろっふぉ〜










ほるろっふぉ〜





とごきげんです。
















まさに


その時でした。















ハトは歩くのが遅いということに目をつけた



一羽のスズメが飛んできました。











スズメ「俺様にその米を寄越せい






ほるろっ なんだとぉ







スズメ「パクリ








ほるるるるるるるるるるる









スズメ「さらばじゃ




いやああああああああああああ










立ち止まるほるろっふぉ〜




さみしそうにUターンして





またハト達に体当たりしはじめました。





ほるろっふぉ〜<鳩「やめてっ













ハト「いたいよっ《>ほるろっふぉ〜










ハトはかわいいなぁ









コンビニ弁当を食べ終わったので



容器をゴミ箱に捨てて僕は帰りました。



さよなら、ハトさん。










また明日。


























それほどフォント弄り臭くない文章でも、黒背景を使えばアラ、フシギ。あっという間にテキストサイトっぽくなるようです。

定式にハメる都合で、ちょっと「斬る《っぽいこともしてしまいましたが、無くてもよかったかも。

どっちにしろ、今読んでみるとフォント弄りってそんなに面白くないですね。早くも飽きてしまいました。